2019,08沖縄県産業教育センターにて教員に3Dプリンタ研修!!

■沖縄県産業教育センターでの3Dプリンタ研修初日。
講師サポート役でした。受講生は、工業高校、商業高校の先生方10名。懐かしき我が母校の先生も参加。いくつかの学校はすでに3Dプリンタを導入していて、去年導入したけど使うのはこれからというところも。

使用3D CADは、TINKER CADというクラウド版のもの。あのオートデスクが無償で提供している。アメリカを中心に行われているSTEM教育という理系とものづくりを一緒にしたような教育方式で利用されている、主に子供向けの3D CAD。
クラウド版なので誰でもいつでも無料で利用できるのが特徴。学校教育にはもってこいのソフト。
これを、まず学校の先生方が覚えていただいて、各学校で子供達に教えて広めることを目的とした研修です。
今日やったのはイニシャル入りのキーホルダーの作成から3Dプリンタでの造形まで。私と牧山先生の3Dプリンタを使っても10名分は、意外と時間がかかる。小さく作りすぎたり、文字が宙に浮いて失敗したりと試行錯誤の結果、時間内に終わったのは約半分だけ。残りは明日。

印刷中はいろんな話ができ、、全国学力テストテストで、なぜ小学生は平均以上なのに中学生は最下位なのか、とか、ラズパイやarduinoを教材として取り入れ始めている、など、真面目な先生が多く、知的な話で、久しぶりに刺激的な会話ができた。
こういう会話は、めんどくさくても好きだ。

■県産業教育センター講習2日目
ダウンロードした3D素材をマーキーでフィラメントに色づけしながら印刷造形。
印刷後に色付けではなく、印刷中にフィラメントに色付けして印刷造形。
白単色での造形に比べて、色がついた途端、「きゃー可愛い」の合唱が響く。ピンクのハート型を造形した男性教員も歓声に囲まれてご満悦。まるで幼稚園の塗り絵の時間!(^^)!
「形」に「色」が加わると大いに前頭葉を刺激するようだ。女性の先生方がとても積極的で、貪欲にスキルを習得しようとしているのには驚いた。3Dプリンタは、ちょっとしたコツで女性でも容易に操作ができる。用途にもよるが、一面、手芸や手先の器用な女性向きの道具なのかもしれない。
沖縄は子供の貧困率が高くシングルマザーも多い。3Dの技術は、手に職をつける時の1つの選択肢だと思う。

今回は離島からも受講生があった。デジタル技術は場所を超えるので是非離島の子供達にも技術を伝えて欲しい。
すでに3Dプリンタが導入されている学校が3校もあったので、特に熱心な先生が集まったような気がする。
中部のある高校の先生は、普通高校ながらIT教育にとくに熱心で、プログラミングも2Dデザインも3Dデザインもこなす。3Dプリンタも4台導入しており、こういう先生がいれば心強い。今後が楽しみである。
何年か本講座をサポートしているが、一番の鍵は人材かいるかとうか。
いくらプリンタだけ導入しても、扱える先生がおらず、適切にサポートできる業者かいなければ、邪魔なだけの箱にすぎない。
まずは使える教員をいかにか養成するのか? これは喫緊の課題だと思う。
デジタルのものづくりはキャッチアップが速い。日本の職人芸は一朝一夕にはできないが、中国や台湾、アジアはデジタルで追いつこうとカバーしている。アジアの製品はもはや安かろう悪かろうではない。
そんなことも考えさせられる楽しい時間であった。

マーキーで色受けしながらの造形

夢づくり沖縄 について

株式会社 夢づくり沖縄 代表取締役 2013年定年を機に3Dプリンタの機器販売&サポートを始めました。これまで国産のFDM気を中心に5種類の3Dプリンタを購入し検証してきました。多少のコンサル&サポートはお任せ下さい。 ( http://www.d-okiawa.jp ) (資格・肩書) ・経済産業省推奨資格 ITコーディネータ ・ITコーディネータ沖縄代表理事 ・沖縄県中小企業家同友会中部支部広報委員長
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