「3Dプリンタ実務利用展示会(2016/07/23)」レポート

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7月23日(2016)沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」にて開催されました「3Dプリンタ実務利用展示会&セミナー」は、約60名の参加者で盛況のうちに幕を閉じました。
沖縄タイムス、琉球新報に告知記事を掲載いただき多くの来場者に繋がりました、また、お堅いタイトルにも関わらずほぼビジネスパーソンの方々に参加いただきました。
そろそろ業務に活用できるのではとのヒントを求めて参加された方が多かったように思います。特に建築系の参加が多かったのも今回の特徴です。
従来のマニア中心のイベントからビジネス向けに一歩進みだし、それが一定の集客を確保できることを証明できたのではと思います。
今回の展示会はポケモンGOの日本での公開と重なったこともあってか、いわゆる親子連れが皆無というのも大きな特徴です。従来は親子連れが半数以上を占めることが殆んどでした。

 

■セミナーは、当会会長の牧山博士(サイテクカレッジ沖縄那覇校情報専任講師、国際大学グローバル・コミュニケーションセンター(GLOCOM)客員研究員)の

「新しい小規模製造と3Dプリンタ」。

セミナーの直前からどっと多くの来場者が訪れ、用意した席はほぼ満席となりました。

話のあらすじは以下の通り

・最初に、3Dプリンタの概要のお話。世界の主流は卓上型の30万円以下の3Dプリンタ。ほんの5、6年前までは1千万円近くしたが、特許切れとオープンソース化によって誰でも3Dプリンタを製造できるようになり、あっという間に低価格に。
・単に価格が安くなっただけではなく、フィラメント(樹脂素材)も新しく様々なものが開発され、素材の進化とプリンタの進化の相乗効果でイノベーションがおこり急速に進化している。
・そのため応用範囲も拡大し、プラスチック樹脂だけではなく、食物素材のフードプリンタ、再生医療などの医療分野、コンクリートに樹脂を混ぜた大型のコンクリートプリンタなど、様々な分野で活躍を初めている。

・製造業においては、これまでの試作品にとどまらず、

・治具のプリントや、
・プレス加工用のエンジニアリングプラスチックとしの実利用も始まり、1000個程度のプレス加工であれば十分な性能を発揮することが金型事業者により報告されている。
・3Dプリンタは、大量生産には向かない。大量生産は従来の金型を中心とした製造業で行う。3Dプリンタは、少量多品種や個別カスタマイズの製造に向いている。
・少量多品種の製造業は、これからビジネスとして発展するだろう。

■沖成コンサルタント、橋梁模型製作事例発表

続いて株式会社 沖成コンサルタントの宮城氏のライトニングトークがあり、延長80mの橋梁工事の1/150の大型モデル(地形の印刷もあり)の3Dプリンタによる製作事例が発表されました。製作目的は住民説明会やプレゼン用途。製作期間約1ヶ月、初めての制作であり試行錯誤の連続であったが説明用に取り外し可能に制作したことなどが語られました。
長さ1m強の橋梁模型の展示物は、小物がほとんどの3Dプリンタ製作物の中で、他を圧倒する迫力を与え、見る者の驚きを誘う出来栄えでした。

■各ブース展示

その他、展示ブースでは、
・タイガー産業株式会社の建築資材の模型やキャラクターもののカスタマイズ、
・ヤマト2199のメカニックデザイナーの玉盛氏は、ロボット展示とその筐体展示、
・IoTやゲーム開発のバッカム株式会社は、高性能3Dプリンタによるゲーム用のアイテムなどが出展されました。
今回の展示会とセミナーを通じて、参加者の多くは、いよいよ3Dプリンタが実用段階にあることを実感できたのではないかと自負しております。

夢づくり沖縄 について

株式会社 夢づくり沖縄 代表取締役 2013年定年を機に3Dプリンタの機器販売&サポートを始めました。これまで国産のFDM気を中心に5種類の3Dプリンタを購入し検証してきました。多少のコンサル&サポートはお任せ下さい。 ( http://www.d-okiawa.jp ) (資格・肩書) ・経済産業省推奨資格 ITコーディネータ ・ITコーディネータ沖縄代表理事 ・沖縄県中小企業家同友会中部支部広報委員長
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